業務用複合機の導入を検討するなかで、「新品はいくらするのか」「リースやレンタルでは月々どの程度かかるのか」と悩む法人担当者や開業準備者も多いのではないでしょうか。業務用複合機は、本体価格だけでなく、保守料金やカウンター料金、契約内容によって別途発生する費用まで含めて比較しないと、導入後の支払いが想定を上回る可能性があります。

価格だけを見て選ぶと、必要以上に高性能な機種を導入したり、反対に印刷速度や機能が不足したりするおそれもあります。当記事では、購入・リース・レンタル・中古の価格相場をはじめ、価格を左右する要因や主要メーカーの特徴、自社の印刷枚数・利用期間・予算に合った選び方までわかりやすく解説します。

目次

【まずは全体像を確認】業務用複合機の価格相場一覧

業務用複合機の価格は、購入・リース・レンタル・中古といった導入方法によって大きく異なります。また、機種タイプや印刷速度、保守契約の内容によっても必要な費用は変わるため、本体価格だけで判断することはできません。

ここでは、導入方法・機種タイプ・印刷速度ごとの価格相場を順番に確認していきます。

導入方法別(購入・リース・レンタル・中古)の価格相場

ここでは、それぞれの導入方法における初期費用と月額負担の相場、および向いているケースを比較します。

導入方法初期費用目安月額の本体費用向いているケース
新品購入約10万〜200万円程度
※高速機やオプション構成によっては250万円以上になる場合あり
月額払いは原則なし ※保守費等は別途長期間利用したい企業
中古購入約5万〜40万円月額払いは原則なし ※保守費等は別途本体の購入費用(総額)を抑えて所有したい企業
リース原則0円〜 ※設置費等が必要な場合あり約7,000〜25,000円中長期で利用したい企業
レンタル原則0円〜 ※設置費等が必要な場合あり約10,000〜30,000円程度 ※短期契約や高性能機では2万円を超える場合あり短期利用や仮設事務所

※価格相場は、販売店による値引き後の実売価格を想定しています。メーカー希望価格や、FAX・給紙トレイ・フィニッシャーなどのオプション構成によっては、記載額を大きく上回る場合があります。

価格は機種や契約内容によって変動するため、利用期間や保守条件も含めて比較することが大切です。

機種タイプ別(A4モノクロ・A4カラー・A3カラー)の価格相場

機種タイプは、日常的に印刷する用紙サイズやカラー印刷の必要性に合わせて選びます。対応範囲が広く、搭載機能が増えるほど価格も上がる傾向です。

必要以上の機能を備えた機種を選ぶと導入費が膨らむため、用途を整理してから比較しましょう。

機種タイプ価格相場の目安主な利用シーン
A4モノクロ複合機約10万〜40万円請求書や社内文書の印刷
A4カラー複合機 (法人向け卓上型)約20万〜60万円営業資料や社内資料の作成
A3カラー複合機約60万〜200万円 ※高速機等は除く図面、提案書、販促物の印刷

※販売店における値引き後の実売価格の目安を想定しています。

少人数で印刷枚数が少ない事務所では、A4機でも対応できます。ただし、A4機はあくまでサブ機としての利用を想定して設計されているため、メイン機として利用すると不具合が頻発する恐れがあります。そのため、コピー機屋さん.comではA3ニーズがあまりなくてもA3機の導入をおすすめしています。

図面や大判資料を扱う企業にも、A3対応機が適しています。

印刷速度別(20〜30枚・31〜45枚・46枚以上)の価格相場

印刷速度が速い機種は、大量印刷を想定して耐久性や給紙性能も強化されていることが多く、本体価格は上がりやすくなります。複数人が同時に利用するオフィスや月間印刷枚数が多い企業では、高速機を選ぶことで待ち時間を減らせます。

印刷量が少ない場合は、必要以上に速い機種を選ぶ必要はありません。ここでは、オフィスで一般的に利用されるA3カラー複合機を基準に、印刷速度別の価格相場を紹介します。

印刷速度価格相場の目安向いている企業
20〜30枚/分約60万〜100万円小規模オフィス、印刷量が少ない企業
31〜45枚/分約80万〜160万円一般的な中小企業
46枚/分以上約120万〜250万円程度 ※機種やオプションによっては上回る場合あり大量印刷を行う企業

※販売店における値引き後の実売価格の目安を想定しています。

月間印刷枚数や利用人数を確認し、業務を滞らせない範囲で適切な速度帯を選ぶことが重要です。

業務用複合機の価格は本体価格だけでは判断できない

業務用複合機を比較する際は、本体価格だけでなく、保守契約やカウンター料金、契約内容によって別途発生する費用まで含めて判断する必要があります。カウンター保守契約では、トナー代や修理費、部品代がカウンター料金に含まれるのが一般的ですが、契約によって保守範囲は異なります。

導入価格が安くても、印刷単価や保守費が高ければ、長期的な負担は増えかねません。見積書では、月額費用だけでなく、5年間利用した場合の総額や保守範囲も確認しましょう。

自社の印刷枚数や利用期間に合った機種を選ぶことが、結果的なコスト削減につながります。

業務用複合機の価格を左右する6つの要因

業務用複合機は、見た目が似ている機種でも価格に大きな差があることがあります。その違いは、印刷速度や対応サイズ、搭載機能、保守条件など、さまざまな要因によって決まります。

ここでは、価格が変わる主な要因を6つに分けて解説します。

印刷速度が速いほど価格は高くなる

業務用複合機は、印刷速度が速いほど価格が高くなる傾向があります。高速機はプリントエンジンや給紙機構などに高い性能と耐久性が求められるため、製造コストが上がるからです。

一般的に20枚/分クラスより30枚/分、30枚/分より40枚/分以上の機種のほうが高価格帯になります。ただし、印刷枚数が少ない企業では高速機の性能を十分に活用できない場合もあります。

月間印刷枚数や業務量に合った速度を選ぶことが、無駄なコストを抑えるポイントです。

A3対応やカラー対応は価格が上がる

A3対応やカラー対応の複合機は、大型用紙の用紙送り機構やカラー印刷用の部品が追加され、製造コストが高くなるため、一般的には本体価格が上がる傾向にあります。特にA3カラー複合機は、印刷速度や搭載機能によって100万円を超える機種も少なくありません。

しかし、「費用を抑えるためにA4モノクロ機を選ぶ」という判断は、かえって長期的な運用コストが割高になる可能性があるため注意が必要です。実は、モノクロ専用機は市場全体の生産台数が少ないことから、本体価格や印刷単価の値引き率が低い傾向にあります。例えば、カラー機を導入してモノクロ印刷をした場合の単価は0.2円~0.5円程度に抑えられることが多いのに対し、モノクロ専用機では1.8円など高額になりがちです。

そのため、カラー印刷のニーズが薄い場合でも、あえてカラー機を導入してモノクロ印刷を中心に行う方がトータルのランニングコストを抑えやすく、実際のところ一般的な企業様のほとんどがカラー機を選択しています(※役所や学校など、モノクロ印刷のニーズが極めて高く、導入台数も多く見込める場合を除きます)。表面的な本体価格の安さだけで判断せず、実際の印刷単価や値引き率を含めた「総コスト」を見据えて機種を選ぶことが、費用対効果を高める最大のポイントです。

搭載機能・オプションによって価格が変わる

搭載機能やオプションの違いも、本体価格を左右する大きな要因です。販売店や機種によっては、FAX機能や自動両面原稿送り装置(ADF)、フィニッシャー、追加給紙トレイなどがオプション扱いとなり、追加すると価格が高くなるため注意が必要です。

なお、コピー機屋さん.comでは、基本的にFAX・スキャン機能を搭載した構成で案内しています。大量のスキャンやホチキス留め、冊子印刷などを日常的に行う企業では、作業時間を短縮できるため、業務効率の向上につながります。

見積書を比較する際は、本体価格だけでなく、必要なオプションを含めた構成で比較することが大切です。

新品・中古で価格差が生まれる

新品と中古では、本体価格に大きな差があります。中古は導入費用を抑えやすく、限られた予算でも高性能な機種を導入できる可能性があります。

一方、新品はメーカー保証を受けやすく、保守契約や部品供給の面でも長期間運用しやすい傾向です。中古機は使用状況や保守履歴によって状態が異なるため、価格だけで判断するのは避けましょう。

保証内容や保守契約に加入できるかどうかまで確認すると、導入後の修理費や運用コストを抑えやすくなります。

保守契約やカウンター料金が総コストを左右する

業務用複合機は、本体価格だけでなく保守契約やカウンター料金も含めて比較することが重要です。本体価格が安くても、保守費や印刷単価が高ければ、長期的な支払い総額は大きくなる可能性があります。

見積書では、モノクロ・カラーそれぞれのカウンター料金や保守範囲、最低利用料金の有無なども確認しましょう。導入費だけではなく、5年間など一定期間でかかる総コストを比較することが、後悔しない機種選びにつながります。

メーカーによって価格帯や特徴が異なる

業務用複合機は、メーカーごとに価格帯や得意分野が異なります。同じ印刷速度や対応サイズの機種でも、本体価格に差が生じる理由は、画質や耐久性、操作性、搭載機能などに違いがあるためです。

保守費用やサポート条件にもメーカーや販売店ごとの差があります。価格だけを比較すると、自社に必要な性能やサポートを見落とす可能性があるため注意が必要です。

メーカーごとの特徴を理解し、印刷枚数や用途、運用方法まで踏まえて比較することが、自社に適した複合機選びにつながります。

購入・リース・レンタル・中古はどれを選ぶべき?

業務用複合機は、導入方法によって初期費用や月額費用、契約内容が異なります。そのため、自社の利用期間や予算、運用方法に合った導入方法を選ぶことが重要です。

ここでは、それぞれの特徴や向いている企業について解説します。

購入が向いているケース

購入は、長期間利用する予定があり、支払い総額をできるだけ抑えたい企業に向いています。所有権が自社にあるため、資産として保有できるほか、利用期間や買い替え時期を自社の判断で決められる点もメリットです。

5年以上使用する場合は、機種価格や保守費を含めた条件によって、リースより総費用を抑えられることがあります。また、契約期間に縛られず、長期間使うほど本体費用を回収しやすいため、安定して継続利用する企業にも適しています。

ただし、新品を購入する場合は初期費用が高額になりやすいため、導入時の予算を十分に確保しておくことが大切です。

リースが向いているケース

リースは、初期費用を抑えながら中長期で利用したい企業に適しています。高額な複合機でも毎月一定額を支払うため、設備投資による資金負担を軽減しやすく、毎月の予算計画も立てやすくなります。

また、毎月のリース料金が経費として処理出来ること、固定資産税がリース会社支払いであること、リース料金内に動産保険料が含まれており火災や盗難などの保証があることなどから、各種事務手数料の手間が購入より大幅に少ないこともメリットです。

リース料金は、リース会社が購入した複合機の本体代金を月々支払うものであり、保守料金やカウンター料金は含まれません。保守料金は、メーカーや保守会社へ別途支払います。購入で導入した場合でも保守契約は利用できるため、リースと保守は分けて考えることが大切です。

また、リース契約は原則として中途解約できません。万が一中途解約となる場合は、支払い終わっていない残りのリース料(残債)を一括で支払う必要があります。

コピー機屋さん.comでは、基本的に5年または6年のリースをご案内しているため、利用予定年数や印刷枚数の見込みを踏まえて契約することが重要です。

レンタルが向いているケース

レンタルは、短期間だけ複合機が必要な企業に適した導入方法です。イベント会場や仮設事務所、期間限定のプロジェクト、繁忙期の増設など、利用期間が決まっている場面で活用しやすくなります。

契約期間の自由度が高く、必要な期間だけ導入できるため、急な増員や一時的な業務量の増加にも柔軟に対応できます。ただし、長期間利用すると月額費用が積み重なり、リースや購入より支払い総額が高くなる場合があるため注意が必要です。

コピー機屋さん.comでは、中古複合機のレンタルに対応しています。貸し出す機種は在庫状況によって決まるため、希望するメーカーや機種を指定できない場合があります。料金は利用期間や設置場所、機種によって異なるため、個別にお問い合わせください。

利用期間が明確なケースで選ぶことが、費用対効果を高めるポイントです。

新品・中古・レンタルの月額コストを比較

業務用複合機は、導入時の本体価格だけでなく、月々のカウンター料金や利用期間まで含めて比較することが重要です。同じ印刷枚数でも、新品・中古・レンタルでは月々の負担や長期的なコストが異なります。

例えば、月にモノクロ1,000枚、カラー1,000枚を印刷する場合、コピー機屋さん.comにおける費用の一例は以下のとおりです。

導入方法本体費用モノクロ印刷カラー印刷月額コストの目安
新品(リース)月額10,000円1円×1,000枚=1,000円10円×1,000枚=10,000円21,000円
中古(現金購入)180,000円(設置費込み)3円×1,000枚=3,000円18円×1,000枚=18,000円21,000円+本体購入費
レンタル月額9,000円(設置費別途)3円×1,000枚=3,000円18円×1,000枚=18,000円30,000円

※上記は一例であり、実際の料金は機種や契約内容、印刷枚数などによって異なります。

新品は月額のリース料金が発生するものの、中古やレンタルと比べてカウンター単価を抑えやすく、長期利用に適しています。中古は本体を購入するため月々の本体料金はかかりませんが、新品と比べて不具合が発生する可能性が高く、早めの入れ替えが必要になる場合もあります。

一方、レンタルは必要な期間だけ利用しやすいため、1年未満の短期利用などに適した方法です。ただし、長期間利用すると月額料金やカウンター料金が積み重なるため、利用期間によっては新品のリースより総コストが高くなる可能性があります。

導入方法を選ぶ際は、目先の本体価格や月額料金だけではなく、想定する印刷枚数と利用期間を踏まえて総コストを比較しましょう。

中古が向いているケース

中古は、導入費用をできるだけ抑えたい企業や、新品にこだわらず本体を所有したい企業に向いています。新品より大幅に安く導入できる場合もあり、限られた予算でも上位機種を選べる可能性があります。

開業時や拠点の新設など、初期投資を抑えたい場面でも有力な選択肢です。ただし、使用状況や保守履歴によって本体の状態は大きく異なるため、価格だけで判断するのは避けましょう。

保証内容や保守契約に加入できるかどうか、部品供給が継続されているかまで確認して選ぶことで、導入後のトラブルや予期せぬ修理費を抑えやすくなります。

主要6メーカーの価格帯と特徴を比較

業務用複合機は、メーカーによって価格帯だけでなく、画質や耐久性、操作性、ランニングコストなどにも違いがあります。そのため、自社が重視する性能や予算を整理したうえで、各メーカーの特徴を比較することが重要です。まずは、主要6メーカーの価格帯の傾向や得意分野、向いている企業を一覧で確認しましょう。

メーカー価格帯の傾向得意分野・特徴向いている企業
コニカミノルタ中〜やや高めカラー品質に優れ、操作画面も見やすい提案書や営業資料の品質を重視する企業
京セラ低〜中価格帯耐久性が高く、ランニングコストを抑えやすい印刷枚数が多く、総コストを抑えたい企業
キヤノン中〜高価格帯画質や操作性、保守体制のバランスに優れる品質とサポートの両方を重視する企業
シャープ中価格帯操作性とコストパフォーマンスのバランスがよい中小規模のオフィスや初めて導入する企業
富士フイルム中〜高価格帯画質や発色、連続出力性能に優れるデザインや提案資料などの印刷品質を重視する企業
東芝中価格帯基本性能と操作性のバランスがよく、運用しやすい標準的なオフィス用途で比較検討している企業

※各メーカーの特徴は、製品ラインアップや一般的な市場評価をもとにした傾向です。実際の性能や価格、保守条件は機種・販売店によって異なります。

価格帯は、印刷速度や対応サイズ、搭載機能によって大きく異なります。上記表は、同程度の印刷速度・機能を持つ機種で比較した場合の、おおまかな価格帯の傾向です。

メーカー名だけで安い・高いと判断せず、必要な性能や保守条件をそろえて比較することが大切です。

重視する性能からメーカーを絞り込む

業務用複合機のメーカーは、自社が重視する性能から絞り込むと比較しやすくなります。印刷枚数が多い企業は耐久性やランニングコスト、営業資料や販促物を作成する企業はカラー画質を優先するとよいでしょう。

また、複合機に不慣れな従業員が多い場合は操作性、故障による業務停止を避けたい場合は保守体制も重要な判断基準です。価格帯だけでなく、日常的な用途や運用環境に合ったメーカーを選びましょう。

メーカー選びでは保守体制やサポート内容も確認しよう

メーカーを比較する際は、本体価格だけでなく保守体制やサポート内容も確認することが大切です。同程度の価格帯でも、保守契約の範囲や修理対応の速さ、消耗品の供給体制によって、導入後の運用コストや業務への影響は大きく変わります。

特に複合機は、故障すると印刷やスキャンが停止し、業務全体に影響を及ぼす可能性があります。見積書では、カウンター料金に含まれる保守内容や訪問対応の条件、保証期間なども確認し、メーカーの保守網に加え、契約する販売店の訪問対応範囲やサポート体制も確認しましょう。

業務用複合機の見積書で確認すべきポイント

価格相場を把握しても、見積書の見方が分からなければ適正価格か判断することはできません。同じ機種でも、本体価格や保守内容、カウンター料金などの条件が異なるため、総コストに大きな差が生じる場合があります。

ここでは、見積書で確認したい項目や比較するときのポイントを解説します。

見積書で確認したい5つの項目

業務用複合機の見積書は、本体価格だけを比較するのではなく、保守内容や契約条件まで確認することが重要です。見積金額が安く見えても、保守範囲が限定されていたり、別途費用が発生したりすると、導入後の総コストが高くなる可能性があります。

まずは、以下の5項目を同じ条件で比較しましょう。

確認項目チェックポイント
本体価格機種や仕様が同じ条件になっているか
カウンター料金モノクロ・カラーそれぞれの単価
保守内容修理費や部品代、トナー代が含まれるか
初期費用搬入費・設置費・設定費の有無
契約条件契約年数、中途解約、更新条件

コピー機屋さん.comの掲載価格には、基本的にFAX・スキャン機能と設置費用55,000円(税込)が含まれています。ただし、遠方への搬入やエレベーターのない建物、玄関から搬入できずクレーン作業が必要な場合などは、追加費用が発生することがあります。パソコンとの接続などの設定費は別途必要です。

見積書は、価格だけではなく契約条件まで含めて比較することで、自社に適した提案かどうかを判断しやすくなります。

安い見積書でも総額が高くなるケース

見積金額が最も安い提案が、必ずしも総コストを抑えられるとは限りません。本体価格を低く設定する代わりに、カウンター料金などの保守費を高めに設定しているケースもあるためです。

また、修理費や部品代が保守契約の対象外になっていたり、必要なオプションが見積書に含まれていなかったりすると、導入後に追加費用が発生する可能性があります。初期費用だけで判断せず、5年間など一定期間利用した場合の総額を比較すると、実際の費用差を把握しやすくなります。

複数社へ同条件で依頼することが重要

見積書を正しく比較するためには、複数の販売店へ同じ条件で依頼することが重要です。依頼内容が異なると、価格差が機種やオプションの違いによるものなのか、販売条件によるものなのか判断できません。

見積もりを依頼する際は、希望するメーカーや印刷速度、月間印刷枚数、導入方法、必要なオプションなどを統一したうえで依頼しましょう。同じ条件で比較すれば、本体価格だけでなく、保守内容やカウンター料金を含めた費用対効果を判断しやすくなり、自社に適した提案を選びやすくなります。

自社に合った業務用複合機の選び方

業務用複合機は、価格だけで選ぶと、自社に合わない機種を導入してしまう可能性があります。導入後の満足度を高めるためには、印刷枚数や利用期間、予算などを踏まえて比較することが重要です。

ここでは、自社に合った業務用複合機を選ぶためのポイントを紹介します。

月間印刷枚数で選ぶ

業務用複合機は、月間印刷枚数に合わせて選ぶことが基本です。印刷量に対して性能が高すぎる機種を選ぶと、本体価格や月額負担が必要以上に増える可能性があります。

一方、性能が不足すると印刷待ちが発生し、業務効率の低下につながります。想定以上の印刷をし続けることで機器にも負担がかかり、不具合の発生率が高まります。まず必要な用紙サイズやカラー対応の有無を決め、そのうえで月間印刷枚数に合った速度や耐久性を選びましょう。

月間印刷枚数速度・性能の目安
500枚未満15~20枚/分クラス
500~5,000枚20~30枚/分クラス
5,000~10,000枚40~50枚/分
10,000枚以上50~70枚/分以上

※上記は当サイトによる速度選定の目安です。実際には、メーカーが定める推奨月間印刷枚数や耐久性、同時利用人数、印刷が集中する時間帯も確認してください。

印刷枚数が増えるほど、印刷速度や耐久性の重要性も高まります。実際の使用量に合った機種を選ぶことが、費用対効果を高めるポイントです。

利用予定年数で選ぶ

利用予定年数を基準に導入方法を選ぶと、無駄なコストを抑えやすくなります。数か月から1年程度の短期利用であればレンタル、中長期で安定して使用する場合はリース、5年以上の長期利用を想定する場合は、新品・中古を含めた購入が候補になります。

リースは初期費用を抑えられる反面、契約期間中は原則として中途解約できないため、利用期間をある程度見通したうえで契約することが重要です。将来的な従業員数の増減やオフィス移転、機器の入れ替え予定も考慮し、自社の運用計画に合った導入方法を選びましょう。

予算に合わせて選ぶ

予算に応じて導入方法を選ぶことも、後悔しない複合機選びには欠かせません。初期費用をできるだけ抑えたい場合はリースや中古が候補となり、毎月の支払い額を一定にしたい企業にもリースは適しています。

一方、長期間利用する予定で支払い総額を抑えたい場合は、購入のほうが有利になる場合もあります。リースの月額料金には各種手数料等が含まれるため、最終的に支払う総額は購入の方が安くなることがあります。中古は導入費用を抑えやすい反面、本体の状態や保証内容、保守契約によって維持費が変わります。

予算だけで判断せず、導入後に発生する費用まで含めて比較することが大切です。

迷ったら総コストで比較する

導入方法や機種選びで迷った場合は、本体価格ではなく総コストで比較することがおすすめです。業務用複合機は長期間使用する設備のため、保守料金やカウンター料金が支払い総額に大きく影響します。

カウンター保守契約では、トナー代や修理費、部品代が料金に含まれるのが一般的です。ただし、契約対象外の修理(時間外対応等)やサービスには別途費用が発生する場合があります。

見積書は、「5年間でいくらかかるか」「1か月あたりの運用費はいくらか」といった視点で比較すると、導入方法ごとの違いを把握しやすいでしょう。導入時の安さだけで判断せず、運用まで含めた総コストで比較することが重要です。

業務用複合機の導入で失敗しやすいケース

業務用複合機は高額な設備であるため、一度導入すると簡単には買い替えられません。価格や性能だけを見て選ぶと、導入後に「思ったより費用がかかった」「性能を持て余してしまった」と後悔するケースもあります。

ここでは、導入時によくある失敗例と、後悔しないためのポイントを紹介します。

価格だけで選んで後悔するケース

価格の安さだけを重視すると、結果として総コストが高くなることがあります。例えば、印刷枚数が少ないにもかかわらず高速機を導入すると、印刷速度や耐久性を十分に活用できず、必要以上に本体価格が高くなりかねません。

反対に、価格を優先して必要な機能を備えていない機種を選ぶと、印刷待ちや作業効率の低下につながる可能性があります。また、本体価格が安くても、保守費やカウンター料金が高い契約では、長期間の運用で支払い総額が膨らむこともあります。

導入時の価格だけではなく、自社に必要な性能やランニングコストまで含めて比較することが重要です。

将来の利用環境を考えず導入するケース

現在の利用状況だけを基準に機種を選ぶと、将来の業務量に対応できなくなることがあります。例えば、従業員の増加や事業拡大によって印刷枚数が増えると、印刷速度や耐久性が不足し、業務効率に影響を及ぼす可能性があります。

さらに、オフィス移転やレイアウト変更によって必要な設置スペースや利用環境が変わるケースも少なくありません。導入時には現在の状況だけで判断せず、数年先の事業計画や働き方も見据えて機種や導入方法を選ぶことが大切です。

販売店選びを重視しないケース

複合機は導入後も長期間利用する設備であるため、販売店選びも重要な判断材料です。本体価格だけを比較して契約すると、故障時の対応が遅かったり、保守体制が十分でなかったりする場合があります。

また、部品供給やトナーの手配に時間がかかる販売店では、復旧までの時間が長引き、業務に支障をきたすおそれもあります。価格だけで判断するのではなく、保守内容や訪問対応の速さ、サポート体制まで確認し、安心して長く付き合える販売店を選ぶことが重要といえるでしょう。

業務用複合機をお得に導入するポイント

業務用複合機は、選び方や契約方法を工夫することで導入費用を抑えられる場合があります。また、本体価格だけでなく、保守費用や契約条件まで比較することで、長期的なコスト削減につながります。

ここでは、お得に導入するために押さえておきたいポイントを紹介します。

複数社から見積もりを取る

業務用複合機をお得に導入するためには、2〜3社から同じ条件で見積もりを取ることが重要です。同じメーカーや同程度の性能を持つ機種でも、販売店によって本体価格やカウンター料金、保守内容は異なるためです。

複数の提案を比較すれば、提示された金額が相場から外れていないかを判断しやすくなるほか、値引きや契約条件を相談する際の材料にもなります。また、問い合わせへの対応や提案内容から、販売店の対応力も確認できます。

月額料金の安さだけで決めず、費用の内訳や保守体制、担当者の対応まで比べることで、価格とサポートのバランスが取れた販売店を選びやすくなるでしょう。

補助金やキャンペーンを活用する

補助金の対象になる場合や販売店のキャンペーンを利用できる場合は、業務用複合機の導入費用を抑えられる可能性があります。補助金は対象となる事業者や設備、申請時期などの条件が定められているため、利用できる制度を事前に確認することが大切です。

また、販売店によっては本体価格の値引きに加え、設置費の割引や期間限定のキャンペーンなどを実施している場合もあります。導入時の割引額だけで判断せず、契約期間全体の支払い額を比較して提案を選びましょう。

保守内容まで含めて比較する

業務用複合機は、本体価格だけでなく保守内容まで含めて比較することが、導入後のコストを抑えるポイントです。本体価格が安くても、保守範囲が限定されていたり、最低利用料金が高く設定されていたりすると、長期間の運用で支払い総額が高くなる可能性があります。

見積書では、カウンター料金に含まれるサービス内容やトナーの供給範囲、故障時の対応時間、保証期間などを確認しましょう。価格と保守体制をあわせて比較すれば、業務停止のリスクを抑えながら、長期的な運用コストの最適化につながります。

業務用複合機の導入までの流れ

業務用複合機を導入する際は、価格だけで判断するのではなく、自社の利用状況を整理しながら段階的に進めることが重要です。一般的には、次の流れで導入を進めます。

  1. 月間印刷枚数や利用目的を確認する

現在の印刷枚数や利用人数、必要な機能を整理し、自社に適した性能を把握します。

  1. 導入方法を決める

新品購入・中古購入・リース・レンタルから、予算や利用予定年数に合った方法を選びます。

  1. 複数社へ見積もりを依頼する

同じ条件で2〜3社へ依頼し、本体価格や保守内容を比較できる状態にします。

  1. 見積書の内容を比較する

本体価格だけでなく、カウンター料金や保守内容、契約条件、販売店の対応体制まで確認します。

  1. 契約・設置日を調整する

導入する販売店を決定し、契約内容や搬入日、初期設定の日程を調整します。

  1. 搬入・設定後に運用を開始する

ネットワーク設定や印刷・スキャンの動作確認を行い、運用を開始します。

導入までの流れを把握しておけば、必要な機能や予算を整理しやすくなり、自社に適した複合機を選びやすくなります。また、複数社の見積書を同じ条件で比較することで、本体価格と運用費を含めた費用負担も判断しやすくなるでしょう。

業務用複合機の価格に関するよくある質問

業務用複合機の価格については、新品の相場やリースとの違い、中古機の選び方など、さまざまな疑問があります。導入後に後悔しないためには、価格だけでなく契約内容や保守条件も理解しておくことが大切です。

ここからは、業務用複合機の価格に関するよくある質問に回答します。

新品の業務用複合機はいくらくらいしますか?

A. 販売店による値引き後の実売価格では、新品は約10万〜200万円程度が目安で、一般的なA3カラー複合機は約60万〜120万円です。

新品の業務用複合機は、印刷速度や対応サイズ、カラー機能、搭載オプションによって価格が大きく変わります。A3カラー対応や高速機では、本体価格が200万円を超えるケースもありますが、一般的な中小企業向けのスタンダードな機種であれば、100万円未満で導入できることも多いです。

必要以上に高性能な機種を選ぶと導入費用が増えるため、月間印刷枚数や必要な機能を整理したうえで、自社に合った機種を選ぶことが大切です。

リースと購入はどちらがお得ですか?

A. 利用予定年数や資金計画によって、お得な導入方法は異なります。

リースは初期費用を抑えて月額払いで導入できるため、設備投資の負担を軽減したい企業に向いています。また、月額料金が経費で処理出来ること、固定資産税がリース会社支払いになることや、動産保険が含まれていることなどから、事務手続き上のメリットがあります。一方、購入は導入時の費用が大きくなるものの、長期間使用する場合は支払い総額を抑えやすい傾向があります。

月額料金だけで判断せず、保守費用を含めた総コストで比較しましょう。

中古でも問題なく使えますか?

A. 保証や保守体制が整った中古機であれば、問題なく使用できる場合があります。

中古の業務用複合機は、新品より初期費用を抑えられる点が魅力です。ただし、本体の状態や総印刷枚数、保守履歴によって品質には差があります。

購入前には保証内容や保守契約に加入できるかどうか、修理対応や部品供給の状況なども確認し、販売価格だけでなく導入後の運用コストまで含めて判断することが重要です。

なお、コピー機屋さん.comで中古機をご導入いただく場合は、安心してご利用いただけるよう基本的にカウンター保守方式でのご案内となります。

まとめ|業務用複合機は価格だけでなく総コストで比較しよう

業務用複合機を選ぶ際は、本体価格の安さだけでなく、保守料金やカウンター料金、契約内容によって別途発生する費用まで含めた総コストで比較することが大切です。新品購入・中古購入・リース・レンタルには、それぞれ異なる初期費用や契約条件があります。

月間印刷枚数や必要な機能も踏まえて判断しましょう。自社に合う機種や導入方法を絞り込めない場合は、複数社から同じ条件で見積もりを取り、費用の内訳や保守内容まで比べる方法が有効です。

コピー機屋さん.comでは、業務環境や予算に合った複合機選びをサポートしています。導入費用を抑えながら安心して運用したい方は、ぜひ一度ご相談ください。