オフィスでA3サイズの図面や資料を印刷するたび、外注や分割印刷の手間を負担に感じていませんか。A4コピー機では文字や線がつぶれやすく、貼り合わせ作業も増えるため、確認ミスや作業遅延につながりがちです。しかし、A3コピー機は本体価格やリース料が高そうで、導入判断に踏み切れない担当者も少なくありません。

当記事では、A3コピー機の基本的な役割から、選び方、価格相場、導入方法までを解説します。自社業務に本当に必要かを見極め、無駄なコストを避ける判断軸を提供していますので、ぜひ参考にしてください。

A3コピー機とは?A4コピー機との違い

A3コピー機とA4コピー機の違いは、対応サイズだけではありません。実務で扱える資料の幅や、業務効率に与える影響まで含めて考える必要があります。実際には、同じオフィスでも部署や業務内容によって必要性が分かれるため、単純なスペック比較だけでは判断しづらい点もあります。

A3コピー機は、A3サイズ(297×420mm)までの印刷・コピーに対応し、A4以下の用紙も扱えるため、図面や一覧資料を原寸に近い形で共有できます。一方、A4コピー機は日常的な事務書類に適しているものの、大判資料では縮小や分割が必要になります。

本体サイズやコストはA3コピー機のほうが大きくなりますが、用途が合えば作業の正確さやスピードを高める効果が期待できます。まずは両者の違いを整理し、自社業務に合うかどうかを見極めることが重要です。

A3サイズでできる印刷・コピーの具体例

A3コピー機は、資料を縮小せずに一度で出力できる点が大きな強みです。建築図面や間取り図では、細かな寸法や配置を原寸に近い形で確認でき、現場や商談での認識ズレを防ぎやすくなります。

A3で印刷したチラシやポスターは視認性が高まり、掲示物としてそのまま使えます。A3を二つ折りにすれば、A4パンフレットの試作や配布にも対応できます。

計画表や組織図、研修資料など、複数人で同時に確認する資料では、一覧性の高さが業務の進行を支えます。

A4コピー機では対応しづらい理由

A4コピー機でもA3資料を出力することは可能ですが、実務では無理が生じやすくなります。縮小印刷では文字や線が細くなり、読み間違いや確認漏れが起こりやすくなりがちです。

分割印刷を行うと枚数が増え、貼り合わせや順序の間違いが発生しやすくなります。また、レイアウト調整の過程で情報量が減り、資料としての説得力が下がる場合もあります。

結果として、外注や手戻りが増え、印刷や共有に余計な時間とコストがかかる点が課題です。

A3コピー機が必要になる企業・オフィスの特徴

A3コピー機は、すべての企業にとって必須というわけではありません。業種や業務内容によっては、A4コピー機で十分なケースもあります。

ここでは、A3コピー機が活躍しやすい企業と、導入しても効果が出にくい企業の特徴を整理し、不要な導入を避けるための判断材料を提示します。

A3コピー機が向いているケース

A3コピー機は、図面や一覧資料を原寸で共有する業務が多い企業で効果を発揮します。紙での確認や掲示が多い環境では、視認性と情報伝達の正確さが業務効率に直結します。

業種・業務A3コピー機が役立つ理由
建築業平面図や配置図を大きく出力でき、現場確認や提案時の認識ズレを防ぎやすい
製造業機構図や作業フローを大きく印刷でき、工程共有や指示がしやすい
不動産業物件図面やレイアウトを見やすく提示でき、商談が進めやすい
小売・広告業ポスターや販促物を内製でき、掲示物の準備を効率化できる
教育・医療機関研修資料や説明資料を複数人で同時に確認しやすい

複数人で同じ資料を見る場面が多いほど、A3サイズによる視認性の高さが業務全体の効率向上につながります。特に、紙での確認や口頭説明が中心の現場では、この違いが想像以上に業務スピードへ影響することもあります。

A3コピー機が不要になりやすいケース

一方で、A3コピー機はすべてのオフィスに必要な設備ではありません。業務内容や印刷頻度によっては、導入しても十分な効果を得られない場合があります。

ただし、印刷サイズがA4中心でも、月間の印刷枚数が多い場合は注意が必要です。A4対応機の中には、小~中規模利用を想定した設計の機種も多く、月5,000枚以上の印刷では負荷がかかるケースがあります。

そのため、サイズ利用が限定的でも、印刷量が多い企業ではA3コピー機のほうが安定運用につながる場合があります。

利用環境・業務内容A3コピー機が不要になりやすい理由
A4書類中心の業務契約書や請求書が主で、大判印刷の必要が少ない
印刷頻度が低い月に数枚程度で、外注やコンビニ印刷で対応できる
小規模オフィス設置スペースやコストの負担が大きくなりやすい
データ共有が中心図面や資料をPCやタブレットで確認する運用が定着している
短期利用のみ一時的なプロジェクトで、長期設置を想定していない

利用頻度や共有方法を整理した結果、必要性が低い場合は無理に導入しない判断も、コスト管理の観点では重要です。

A3コピー機の選び方|失敗しない4つの判断軸

A3コピー機選びで失敗しやすい理由の多くは、「何を基準に選べばいいか」があいまいなまま比較してしまうことにあります。価格や機能だけで判断すると、設置後に使いづらさやコスト増につながるケースも少なくありません。

ここでは、A3コピー機を選ぶ際に最低限押さえておきたい4つの判断軸を整理します。

① オフィス規模・設置スペース

A3コピー機は本体サイズが大きいため、設置スペースを基準に考えることが重要です。一般的なA3レーザー機は幅60cm以上、重量50kgを超えるものが多く、A4機と比べて設置面積に余裕が求められます。

特にレーザータイプは、感光ドラムや定着ユニットなどの部品を多く搭載しているため、本体が大型になりやすい傾向があります。給紙トレイの開閉やスキャン作業、紙詰まり対応を考慮すると、上方・背面以外の周囲については、目安として1.5m程度の作業スペースを確保できると安心です。

ドア幅やエレベーターのサイズ・床耐荷重・電源容量などを確認せずに導入すると、搬入不可や設置後の動線悪化につながりがちです。事前に現地調査を行い、狭小オフィスではコンパクトモデルやA3対応インクジェットを検討すると、無理のない運用がしやすくなります。

② 月間印刷枚数・利用頻度

月間印刷枚数に合わない機種を選ぶと、コスト面と業務効率の両方で不満が生じやすくなります。月500枚未満であればインクジェット機でも対応可能ですが、1,000~5,000枚程度になるとレーザー機のほうが安定します。

5,000枚を超える環境では、高速印刷や大容量トナーを備えた機種が効果的です。印刷枚数を把握せずに導入すると、超過料金や待ち時間が増える原因になります。

失敗を防止するには、過去数カ月の実績を確認し、繁忙期を含めた余裕を持って選ぶことがポイントです。

③ カラー・モノクロの選択

カラーかモノクロかの選択は、業務内容と資料の用途によって判断する必要があります。図面や契約書など文字中心の業務では、モノクロ機のほうがコストを抑えやすく、運用もシンプルです。一方で、チラシや提案資料など視認性が重要な場面では、カラー印刷が効果を発揮します。カラー機は印刷単価が高めですが、モノクロ印刷との併用で柔軟に対応できます。

なお、カラー印刷の利用頻度が低くても、モノクロ専用機よりカラー機のほうがコスト面で有利になるケースがあります。モノクロ専用機は流通量が限られる傾向があり、機種や契約条件によっては、カラー機でモノクロ印刷を行ったほうが印刷単価が低くなるケースもあります。

実務上は、多くの企業でカラー機が選ばれており、例外として役所や学校などではモノクロ機が採用されるケースがあります。年間のカラー印刷比率を整理し、見栄えが業務成果に影響するかを基準に判断すると、最適な機器を選びやすくなります。

④ 必要な機能(コピー/プリント/スキャン)

A3コピー機は複合機として使われることが多く、必要な機能を整理して選ぶことが大切です。コピーとプリントは必須ですが、スキャンを頻繁に行う場合は自動原稿送り装置が作業効率を高めます。

両面印刷やホチキス機能があれば、会議資料の作成もスムーズです。さらに、ネットワーク共有やセキュリティ機能を確認しておくと、情報管理面でも安心できます。

業務に使わない機能を省くことで、導入コストと運用負担を抑えやすくなります。

A3コピー機の価格相場と導入費用の目安

A3コピー機の導入を検討する際、多くの担当者が気になるのが「実際にどれくらいの費用がかかるのか」という点です。本体価格だけでなく、リース料金やランニングコストまで含めて考えなければ、想定以上の負担になることもあります。

ここでは、A3コピー機の価格相場と導入費用の全体像を分かりやすく解説します。

本体価格の目安

A3コピー機の本体価格は、新品か中古か、カラーかモノクロかによって大きく変わります。(※)新品のカラー機は120~200万円が目安で、高機能モデルでは400万円を超えるケースもあります。モノクロ機は70~150万円程度と比較的抑えやすく、図面中心の業務では現実的な選択肢です。

一方で、中古機であれば数万円から導入でき、初期費用を抑えたい企業に向いています。ただし、使用年数や累計カウンター枚数によって耐久性や故障リスクが異なるため、価格だけで判断せず、整備状況や保証内容まで確認することが重要です。

※価格についてはメーカーや仕様によって幅があります。

リース料金の相場

A3コピー機をリースで導入する場合、月額料金は機種性能や契約条件によって幅があります。小規模オフィス向けのモノクロ機であれば月1万円未満から、標準的なカラー機では1~2万円程度が一般的な目安です。高速印刷やフィニッシャーなどのオプションを含む場合、月額2~3万円になることもあります。

リースは初期費用を抑えやすい反面、契約期間やカウンター料金の設定次第で総額が増える点に注意が必要です。実務では、月額だけを見て判断し、数年後に「想定より高かった」と感じるケースも少なくありません。

そのため、月額料金だけでなく、5年間などの利用期間を想定して比較することがポイントとなります。

ランニングコストの考え方

A3コピー機の費用は、本体価格やリース料金だけでなく、ランニングコストまで含めて考える必要があります。カウンター料金はモノクロで0.5~2.0円、カラーで9.0~15.0円が一般的な目安です。中古機の場合、単価がやや高くなる傾向も見られます。

また、保守費用やトナー代は毎月発生するため、印刷枚数が増えるほど負担は大きくなりがちです。導入前に月間印刷枚数を把握し、年単位で総コストを試算しておくと、導入後の想定外の出費を抑えやすいでしょう。

A3コピー機はリースと購入どちらがよい?

A3コピー機の導入方法には、リースと購入の2つがありますが、どちらが正解というわけではありません。利用期間や印刷枚数、予算によって最適な選択は変わります。

ここからは、リースと購入それぞれのメリット・デメリットを整理し、自社に合った導入方法を判断するための考え方を解説します。

リースのメリット・デメリット

A3コピー機のリースは、初期負担を抑えて導入しやすい反面、契約条件によっては長期的なコストが増える場合があります。判断しやすいよう、メリットとデメリットを表で整理しました。

メリットデメリット
初期費用が不要で、導入時の資金負担を抑えられる月額料金とカウンター料金が継続的に発生する
本体代金を月額で分割でき、月々のコストを把握しやすい長期利用では購入より総コストが高くなりやすい
比較的新しい機種を使い続けやすい契約期間中に解約した場合、未払い分のリース料(残債)が発生する

リースは、短期間の利用や初期投資を避けたい企業に向いています。一方で、利用年数や印刷枚数が増えるほど割高になりやすいため、契約年数と想定運用を踏まえた検討が重要です。

購入のメリット・デメリット

A3コピー機を購入する方法は、長期利用を前提とする企業に向いています。初期費用は必要になりますが、運用次第では総コストを抑えやすい点が特徴です。

メリットデメリット
リース料に含まれる利率がなく、同じ期間使用した場合に総コストを抑えられるケースがある導入時にまとまった初期費用が必要になる
本体費用の支払いが完了すれば、以降は本体代金の支払いが発生しない修理や部品交換については、別途保守契約を結ぶ必要がある
資産として計上でき、減価償却による会計処理が可能導入後の保守内容や対応範囲は、契約時に自社で検討・選択する必要がある

購入は、月間印刷枚数が多く、同じ機種を長く使う企業に適しています。一方で、初期投資や保守体制を確保できない場合は負担が大きくなるため、利用年数と印刷量を踏まえた判断が必要です。

自社に合う導入方法の考え方

A3コピー機の導入方法は、リースか購入かを単純に比較するだけでは判断できません。重要なのは、利用年数・印刷枚数・予算の3点を軸に、自社の運用実態に当てはめることです。代表的な判断パターンを整理します。

判断軸リースが向いているケース購入が向いているケース
初期費用初期費用をかけずに導入したい導入時にまとまった初期投資が可能
月々のコスト管理月額費用としてコストを平準化したい月々の支払いを発生させず、長期的な総コストを抑えたい

リースと購入の主な違いは、初期費用の有無と月々のコスト管理方法にあります。どちらが有利かは利用年数や印刷枚数では一概に判断できず、資金計画や支払い方法の考え方によって選択が分かれます。

A3コピー機の機種選定・見積もりは専門会社への相談がおすすめ

A3コピー機は、業種や印刷内容、設置環境によって最適な機種が大きく異なります。自社だけで判断しようとすると、比較不足や条件の見落としが起こりやすくなります。

ここでは、専門会社に相談することで得られるメリットと、効率的に機種選定・見積もりを進める考え方を紹介します。

自社の条件によって最適な機種は変わる

A3コピー機は、業種や印刷内容によって適した機種が大きく変わります。建築業では図面出力が中心になるためモノクロ高速機が向きますが、小売や広告ではカラー表現や解像度が重要です。

月間印刷枚数が少なければ小型機で十分な一方、多い場合は耐久性の高いレーザー機が必要になります。加えて、設置スペースや予算、利用期間も考慮しなければ、過不足のある選定になりやすいため、条件の整理は欠かせません。

コピー機屋さん.comに相談するメリット

複数メーカーを自社で比較しようとすると、見積条件や保守範囲、カウンター単価の前提がそろわず、単純な価格比較が難しくなりがちです。表面上は安く見えても、運用後にランニングコストや契約条件の差が影響し、想定より負担が増えるケースも少なくありません。

コピー機屋さん.comでは、メーカーや機種を横断して比較し、自社条件に合う選択肢を整理できるのがメリットです。印刷枚数や設置環境を丁寧にヒアリングし、現地調査で搬入経路や電源も確認するため、導入後のトラブルを防ぎやすくなります。

また、リース料やランニングコストを含めた総額試算により、表面価格だけで判断するリスクを抑えられます。導入後の保守まで相談できる点も安心材料です。

コピー機屋さん.comで取り扱うコピー機は、FAXやスキャンなどの機能が標準構成に含まれており、設置費用55,000円(税込)も掲載価格に含まれています。ただし、搬入条件や建物環境によっては追加費用が発生する場合があるため、事前確認がおすすめです。

まとめ|A3コピー機は「自社条件」に合わせた選定が重要

A3コピー機は、業務内容に合えば生産性を高める一方、条件を誤るとコスト負担が重くなります。設置環境や印刷枚数、利用期間を整理せずに導入すると、使いにくさや契約トラブルにつながりかねません。

重要なのは、自社条件を整理した上で最適な機種と導入方法を選ぶことです。判断に迷うときは、複数メーカーを比較できる専門会社へ相談することで、無駄を避けた現実的な選択がしやすくなります。

判断に迷う場合は、ぜひコピー機屋さん.comの無料相談を活用し、総コストまで見据えた導入を検討してみてください。